昔から今に至るまで、ほとんど全ての宗教が医療関連の事務に携わって来ており、医療を通して宣教し、またそれぞれ独特な疾病観と治療方式を有しています。患者が疾病に面した時、常に医者に治療を頼み、礼拝も行います。專業医でも、しばしば宗教医療を迷信と見なしますが、病人にとって、信仰と結びついた慰めを仰ぐ医療方式は、或いはより軽減に役立ち、心理上の焦りと不安を和らげ、更には病気の回復への自信強化に繋がるかも知れないため、昔から医者を選ぶ際の重要な選択肢となって来ました。当コーナーでは、《金光明最勝王経》、《雲笈七籤》など、仏教や道教の経典中の医薬に関する論述を展示すると同時に、《神州画報》と《図画新聞》の民間宗教医療の図画をはじめ、保存書類の中で言及している秘密宗教医療活動の記録などを組み合わせ、宗教の医療史上の意義を提示致します。