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精查と点検

 民国三十九年(1950)七月に開かれた両院共同理事会で、台湾に移された文物の精査および点検を、責任を以て行うことが決議されました。次いで八月に開かれた常務理事会議では、まず文物の抜き取り調査を実施することが論議され、即〈国立故宮中央博物院共同理事会抽査院館存台文物弁法〉を通過しました。翌四十年(1951)六月に抜き取り調査が開始され、九月に完了。民国四十一年(1952)七月、共同理事会議で抜き取り調査を継続することが決議されたのを受け、聯管處がこれに着手し、文物ごとに詳しく点検し、民国四十三年(1954)九月に作業を完了させました。調査の結果は、元々の登記著録と完全に一致し、誤りや欠落はありませんでした。当時の両院関係者の文物を守るための懸命なる苦心と努力が、この結果に裏付けられています。

    民国四十一年(1952)中央博物院準備処組の書画点検の様子
    民国四十二年(1953)故宮博物組の文物点検の様子
    民国四十一年(1952) 《台湾に保存されている文物の点検作業報告》
    台湾に保存されている文物点検の記錄
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