台北復院
民国四十九年(1960)、政府は台北近郊の外双渓での新館建設を計画し、文化の宣揚と観光の発展という二重の効果を期しました。民国五十一年(1962)六月、新館の建設工事が開始され、五十四年(1965)八月に竣工しました。行政院は直ちに故宮の組織を復活させるとともに、そこに中央博物院準備処を組み入れました。同年十一月十二日、故宮の台北新館がオープンし、正式に一般公開されました。十二月には北溝の倉庫に保管されていた文物を台北へ移す作業が開始され、翌五十五年(1966)三月に作業が完了しました。
故宮はこの後、すぐに北溝の倉庫、陳列室などの建物を台湾省政府の管轄とし、聯管処のオフィス、宿舎を台湾糖業の台中製糖工場に寄贈しました。
- 黃宝瑜建築士の故宮本館の上面図および中央園林の設計図
- 故宮本館の建築施工状況(荘霊氏撮影)
- 故宮正館建築竣工後の院区を俯瞰(荘霊氏撮影)
- 故宮新館が落成し、オープンセレモニーを開催
- 北溝倉庫の文物を台北に移動(荘霊氏撮影)