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清 康熙 宜興胎画琺瑯四季花卉海棠式壺

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統一番号
故瓷016976
作品名
宜興胎画琺瑯四季花卉海棠式壺
年代
清 康熙
サイズ
高さ7.3cm;総高(蓋含む)9.7cm;口径6.2cm;底径6.0cm
カテゴリー
陶磁
材質
磁器

文物紹介

4本の溝がある瓜形の茶壺(茶器)。耳形の持ち手と、短い注ぎ口がある。蓋の縁は4枚の花弁がめくれた形になっており、円形のつまみが付いている。つまみの上部に通気用の丸い穴が開けてある。壺の表側は溝で仕切られた4面に牡丹や蓮、菊、椿など、四季折々の花々の模様が描かれている。蓋はオクラや雛菊などの模様で装飾されている。内部は全体が無釉だが、器表には透明釉が施されている。底に黄料で書かれた「康熙御製」4文字の楷書款があり、その周りに二重の枠線が書いてある。この茶壺は宜興紫砂泥を用いているが、胎質は磁土ほどきめ細やかではなく、やや粒が荒い。胎の中に黒と黄色の細かな砂点があり、表面がでこぼこしているため、紋飾の釉彩によくある小さな気泡がこすられ、つぶれてできた棕眼が残されている。瓜形の宜興胎琺瑯彩茶壺は康熙時代に盛んに作られた。紋飾は花卉のほかに花果もある。『琺瑯、玻璃、宜興、磁胎陳設档案』によれば、本院が所蔵する四季花卉海棠(または瓜形)茶壺2点は、文書に記載のある「宜興胎画琺瑯壺」或いは「宜興胎画琺瑯四季花壺」だと考えられる。

 

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