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清 乾隆 琺瑯彩黄地剔花菊花碗

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統一番号
故瓷006078
作品名
琺瑯彩黄地剔花菊花碗
年代
清 乾隆
サイズ
高さ7.5cm;口径15.7cm;高台径6.7cm
カテゴリー
陶磁
材質
磁器

文物紹介

開いた口、弧形の器壁は深く、高台は低い。内底には、白釉の地に金魚と水草が描かれている。外側には、黄色の地に剔花による紫陽花形の錦紋があるほか、手折られた菊の花や3朶の野菊が描かれている。口と高台の縁に余白が残してあり、一筋の線紋がつけてある。胎は光が透けるほど薄く、底に「乾隆年製」4文字2行の楷書款が青で書いてあり、その周りに二重線の方形枠が書き加えてある。本院所蔵品の当初の収蔵番号は「雨」で、もともとは重華宮の収蔵品だった。底に清朝宮廷の黄籤「重二百七十一号」が貼ってある。大部分の琺瑯彩磁器は乾清宮に収蔵されていたが、一部は皇帝がしばしば足を運ぶ宮殿や主要な園囿─円明園や避暑山荘に陳列されていた。剔花で丁寧に表現された「錦上添花」の紋様は精細を極めるが、部分的に太さの違う線や大きさが不揃いな空間もある。口縁の剔刻線や紫陽花形の紋様には、色の剥げ落ちた箇所が複数ある。このほか、細く削った線で表現された錦上添花紋は、釉面にゴミやホコリがつかないよう注意すべきだが、この黄錦宮碗の剔紋には汚れがついている。紋飾を表現する技術は精巧だが、汚れが目につく。この碗は図版85〔故瓷17517〕と形状及び様式が同じで、紋飾も似ている。後者の錦上添花紋は本作よりも精細だが、同一時期の作風と考えられる。

展示情報

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