メインコンテンツへ飛ぶ
Mobile Menu Button

リストへ戻る
清 康熙 玻璃胎画琺瑯牡丹藍地胆瓶

マイコレクションに追加
統一番号
故瓷017588
作品名
玻璃胎画琺瑯牡丹藍地胆瓶
年代
清 康熙
サイズ
高さ12.6cm;口径3.1cm;高台径3.8cm
カテゴリー
珍玩
材質
ガラス

文物紹介

画琺瑯工芸は17世紀末に西洋の宣教師により中国に伝えられ、康熙帝の重視と推奨の下、銅胎製品から陶磁及びガラス胎へと次第に発展を遂げ、各種の工芸品が誕生した。康熙帝が自ら指揮して西洋人宣教師の芸術家に造辦処で画琺瑯を試作させ、作品に「康熙御製」の年款を入れるように命じた。康熙帝が積極的に主導する中で研究開発が行われた点に、西洋を超えようとした決意のほどがうかがえる。この胆瓶はガラス製で、青い地に牡丹の花と絡まる枝葉で装飾されている。口と高台は大部分の磁胎作品と同様、縁に白い筋が残され、その白い箇所の上下に金彩が加えてあり、制作者の工夫が見て取れる。画像を見ると、牡丹の花弁の色合いはグラデーションのような変化に富み、淡い黄緑色の琺瑯料が内外2層の赤い花弁を隔てるように使われており、花弁の輪郭の縁も薄紅色でぼかされている。葉脈もはっきりと描かれた葉が、交錯しながら上へ向かっている。このように技巧を凝らした画意の表現は、清人の高士奇が『蓬山密記』に叙述した内容と一致する。康熙帝は西洋ガラス器の模造品制作を切望していたが、見事にガラス器の制作に成功し、「西洋より遙かに勝る」大清帝国の実力を世に知らしめたと記されている。

展示情報

おすすめグッズ

故宮ミュージアムショップ
前のページへ 次のページへ
TOP