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動感溢れる玉器の時代

戦国時代から漢代にかけて制作された玉器は、いずれも躍動的な美感を求めたものでしたが、この二つの時代の玉器からは全く違った印象を受けます。一例を挙げると、同じ龍獣身形でも、戦国時代の玉器は躍動感あるデザインですが平面的で、漢代の玉器は溢れんばかりの力が漲る立体的なデザインとなっています。この違いは一体何に由来しているのでしょうか。人々の視覚的な特性と何か関わりがあるのでしょうか。

微動だにしない円形の剣首(剣頭)と楕円形の玉杯が、大小異なる力強さを感じさせ、別々の方向に動いているように見えるのはなぜなのでしょうか。色あいは違えどサイズは等しい二つの玉璧の位置を換えただけで、バランスが違って見えるのはどうしてなのでしょうか。長い弧形の単なる玉材が、ぱっと見た時、蛇に見えてしまうのはなぜなのでしょうか。

こちらのコーナーでは、各種各様の例をご紹介しながら、私たちの視覚について理解し、視覚で捉えた物品の形状や、それから受ける印象について改めて考えます。これこそが、私たちが世界を認識する際の根拠となり、芸術を理解するための基盤となるものだからです。

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  • 戦国中期~前漢早期 玉剣首
    戦国中期~前漢早期
    玉剣首
    1. 径3.8cm、厚さ0.5cm
  • 前漢 玉耳杯
    前漢
    玉耳杯
    1. 長さ10.5cm、幅6.9cm、高さ2.6cm
  • 戦国早期 玉龍佩
    戦国早期
    玉龍佩
    1. 長さ9.6cm、幅5.1cm
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