清代軍機処では奏摺の副本のほかに、取り扱った文書の種類に基づき、楷書による写しを作成していました。これらの写しは月ごとに「月摺档」と呼ばれる冊子にまとめられ、後の調査閲覧に供されました。軍機処に登録されたこのような冊子は、各種公文書の受領と発送、往来の記録、歴代皇帝の公開または機密の諭旨、朝廷が地方の動乱または対外紛争を平定した記録、および軍機処の日課の記録など、その種類は多岐にわたります。本コーナーでは、軍機処が雍正年間に設立されて以来、皇帝の公務をサポートする機関として清朝政府内で果たしてきた重要な役割についてご紹介します。