官書とは、皇帝が史館の設置を命じ、重要な大臣に編纂刊行させた書籍を指します。朝廷が編纂した史書の多くは、內閣の大学士、または軍機大臣が中心となり、翰林院や軍機処の官員が執筆していました。清代各皇帝は史書編纂のために多くの部署を設置しています。例えば《実録》を編纂する実録館、皇帝の日常生活や公務活動を記録する起居注館、国史を編纂する国史館、制度や法典を編纂する会典館と三通館、また対外軍事作戦の資料を収集編纂する方略館、皇帝の言論を記録する的聖訓館などが挙げられます。武英殿は清朝の官書の出版機関であり、刻印された字体は極めて整っており、紙は上質なものを使用し、外観や装丁は優雅そのものです。