詔書は皇帝が国を挙げて行う盛大な祝典、或いは重大な事件があったときなどに、皇帝自らが天下臣民に公布する公文書です。おおよそ皇帝の即位や親政、皇帝の婚儀、崩御、皇帝が自己批判した「罪己」、退位、皇太后への徽号など、または皇帝が天下に告げなければならない事柄などは、すべて詔書を通して天下の臣民に伝達されました。清代の詔書は満文と漢文で併記され、「奉天承運皇帝 詔曰」から始まり、次いで詔勅の内容を述べ、文末には「佈告天下 咸使聞之」などと記されます。詔書は內閣の官吏が起草し、大学士の校閲を経て、皇帝に再度進上して許可を得て初めて作成されます。いずれの詔書の内容は異なるものの、すべてが大事であることを示しています。本コーナーに展示されている詔書から、清代に起きたさまざまな興味深い物語を知ることができるでしょう。