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四季折々の行事

伝統的な時間の概念は天文現象や祭祀の実施、農作物の収穫などにより構成されていました。清朝の時間は漢族の慣習と満州族の旧習が交じり合っており、季節や自然の変化によって多種多様な催しが行われ、春の芽生え・夏の生長・秋の収穫・冬の貯蔵─四季の移り変わりに合わせた様々な行事がありました。一年を通した清朝の物語を皆さんにお話しましょう。

夏─成長

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    • 嵌骨花卉象牙蓆扇
    嵌骨花卉象牙蓆扇_プレビュー画像
    嵌骨花卉象牙蓆扇

    糸のように細く切った象牙を編んで作られた蓆や扇は広東特有の工芸品である。清代内務府造辦処の『貢档』によれば、乾隆朝中晩期に両広総督と広東巡撫が「牙絲宮扇」を端陽貢として献上したという。

    この芭蕉の葉形の扇面は糸状に細く切られた象牙を編んで作られており、表面は染めた骨を組み合わせた月季花で装飾されている。扇の縁には玳瑁がはめ込まれ、柄は湘妃竹、柄の握りには内填琺瑯が使われており、両端に雲福紋の装飾が付けられている。

    • 琺瑯彩龍舟図胆瓶
    琺瑯彩龍舟図胆瓶_プレビュー画像
    琺瑯彩龍舟図胆瓶
    • 清 乾隆

    「龍舟競渡」は端午節の行事として広く知られている。この胆瓶には楼台や宮殿、龍池競渡が行われている様子が描かれており、その傍らに「仙楼綺閣環瀛漢、鳳艑龍舸遶翠流」という詩句が行書で書いてある。この龍舟の装飾は『呉郡歳華紀麗』に描写されている「繍蓋霓旌、四周遍列」(刺繍された覆いと華やかな旗幟が舟の周囲に並んでいる)に近く、舟上には色鮮やかな旗幟が翻っている。

    • 無暑清涼
    • 無暑清涼
    無暑清涼_プレビュー画像
    無暑清涼
    • 『避暑山荘図並乾隆題詩冊』収録
    • 清 張若靄

    承徳避暑山荘(旧称:熱河行宮)は万里の長城入口から少し離れた場所に位置している。康熙帝(1654-1722)と乾隆帝(1711-1799)は5月から9月、10月の間、避暑のために山荘に滞在した。その間、塞外(長城の外側)で秋狩を行った。張若靄(1713-1746)は計4冊の絵を制作しており、康熙帝と乾隆帝がこの地の風景を詠んだ御製詩が各開に添えられている。