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四季折々の行事

伝統的な時間の概念は天文現象や祭祀の実施、農作物の収穫などにより構成されていました。清朝の時間は漢族の慣習と満州族の旧習が交じり合っており、季節や自然の変化によって多種多様な催しが行われ、春の芽生え・夏の生長・秋の収穫・冬の貯蔵─四季の移り変わりに合わせた様々な行事がありました。一年を通した清朝の物語を皆さんにお話しましょう。

冬─安寧

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    • 奏為恭謝恩賜御書福字及鹿肉等物事
    奏為恭謝恩賜御書福字及鹿肉等物事_プレビュー画像
    奏為恭謝恩賜御書福字及鹿肉等物事
    • 乾隆42年01月09日
    • 薩載

    入関前、鹿は満州族の狩猟にとって大切な獲物で、古くからのならわしでも祭祀の際に鹿肉が好んで使われ、「禄」(鹿と同音)を表す吉祥の意味が込められていた。清朝が中原の主になると、鹿肉は単なる珍味ではなく、身分と地位の象徴とされ、皇帝が書いた「福」の字に加え、鹿肉を拝領するのは、「福」と「禄」が揃うめでたいことだった。

    嘉慶朝以降、皇帝は年末に「福」の字を書いて大臣らに与えたほか、「寿」の字を書くことも多くなり、「龍」や「虎」、「喜」などの時節にふさわしい吉祥文字も書いて送り届け、祝賀気分を更に高めた。

    • 水仙盆景
    • 水仙盆景
    水仙盆景_プレビュー画像
    水仙盆景

    「凌波仙子」─水仙(スイセン)は「二十四番花信風」の小寒三候花である。古代の人々は風が開花の知らせを運んで来ると信じていたため、「二十四番花信風」がある。小寒から穀雨までの八節気を二十四候に分け、それぞれに1種類の花が配されている。

    新年に花開く水仙は元日に飾られることが多い。この水仙盆景(寄せ植え)は青玉の鉢に2株の水仙が植えられている。水仙の花弁は白玉で作られており、鍍金の花蕊と葉が添えられ、傍らには小さな竹もある。鉢の土はラピスラズリやトルコ石などをはめ込んだもので、全体に高潔で清雅な趣がある。