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季節の区切り

清朝 は環境や季節の変化に適応しつつ、漢民族の慣習に従いながら満州族伝統の行事もそれまでと同様に行っていました。詩文や書画でも季節感を表現し、その時期に見られる花や鳥、年中行事にも呼応するなど、清朝の時間は四季や十二月令、二十四節気、七十二候によってそれぞれ違った風景が見られました。

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    • 粉彩花鳥紋六方筆筒
    粉彩花鳥紋六方筆筒_プレビュー画像
    粉彩花鳥紋六方筆筒
    • 清 嘉慶

    この淡い緑色の六方筆筒は全ての面に花卉が描かれており、自然の四季の変化が表現されている。春の代表的な花々である牡丹や芍薬、月季(バラの一種)、夏を表す蓮の花、秋の菊、冬の白梅に、三光鳥(サンコウチョウ)や河鵜(カワウ)など、様々な野鳥が組み合わされている。底に「大清嘉慶年製」と赤で書かれた6文字の篆字款がある。

    • 長物志
    • 長物志
    長物志_プレビュー画像
    長物志
    • 卷五
    • 明 文震亨
    • 清乾隆間写文淵閣四庫全書本

    17世紀初頭、文震亨(1585-1645)は『世説新語』に見られる「身無長物」の故事を借りて、琴棋書画、酒饌、服飾、各種用具、造園などに関する作者の見識を『長物志』としてまとめた。この中の「懸画月令」には、住居に掛ける絵画の違いによってその月にふさわしい風景や草虫、年中行事を表すと記されている。