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ともに祝う三節

「節令」には伝統的な智恵や暮らしの楽しみが反映されています。『清史稿・礼志七』によれば、順治8年(1651)に元旦と冬至、万寿節が三大節と定められました。歴史的な周期と自然の移り変わりに従って毎年行われた正月の朝会、冬至の祭天、万寿節などの催しには、清朝の人・地・時の環境変化への対応や、代々伝えられてきた人間と自然の交わりが反映されています。

元旦

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    • 琺瑯彩灯火昇平図碗(一対)
    • 琺瑯彩灯火昇平図碗(一対)
    • 琺瑯彩灯火昇平図碗(一対)
    • 琺瑯彩灯火昇平図碗(一対)
    琺瑯彩灯火昇平図碗(一対)_プレビュー画像
    琺瑯彩灯火昇平図碗(一対)
    • 清 乾隆

    清代の潘栄陞『帝京歳時紀勝』に「13日から16日まで、町中に掛けられた提灯に明かりが灯され、夜間も出歩けるようになる。」と、元宵を祝う様子が記されている。首都では「宵禁」(夜間外出禁止令)が解かれ、各所に提灯が下げられた。また、様々な見世物も行われ、人々は夜通し楽しんだ。

    この灯火昇平図碗には元宵節の風景が描かれている。外側の一面には青緑山林と楼閣、季節の行事を楽しむ大勢の人たちの姿も描かれている。橋の上から花灯(色鮮やかな提灯)を眺める人たちもいれば、舞龍(伝統舞踊の一種)や様々な見世物を見物している人たちもいる。別の面には墨で「一派讙声和鼓吹、六街灯火楽昇平」、赤で三印─「先春」と「山高」、「水長」が書いてある。底には二重の方形枠内に楷書款「乾隆年製」が青花で書いてある。

    • 日月合璧五星聯珠図
    日月合璧五星聯珠図_プレビュー画像
    日月合璧五星聯珠図
    • 清 徐揚

    乾隆26年(1761)元旦、観象台の欽天監が珍しい天文現象「日月同升、五星聯珠」を観測し、その年は「海宇晏安、年榖順成」(天下太平、作物もよく育つ)となると予測したことから、皇帝は徐揚(1712頃-1777)に命じて絵図として記録させた。この絵にはおめでたい天文現象を観測した観象台も描かれており、1月1日に朝見のために上京した文武官員が皇帝に新年の挨拶をすることや、庶民の正月行事など、新年を祝う風習も詳細に記録されている。