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喫茶

古くから喫茶は単に味を楽しむためだけではなく、「点茶」の腕前を競い合っていました。点茶のために誕生した道具類─茶盞や水注、茶托などは、次第に宋人の暮らしに欠かせない道具になっていきました。その影響は専門書が出版されるほどで、製茶法や道具類の選び方、点茶、お茶の飲み方など、喫茶にまつわる約束事が書かれていました。

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    • 南宋 12~13世紀 建窯 油滴天目
    • 南宋 12~13世紀 建窯 油滴天目
    • 南宋 12~13世紀 建窯 油滴天目
    • 南宋 12~13世紀 建窯 油滴天目
    • 南宋 12~13世紀 建窯 油滴天目
    南宋 12~13世紀 建窯 油滴天目_プレビュー

    南宋 12~13世紀 建窯 油滴天目

    • 大阪市立東洋陶磁美術館所蔵(住友グループ寄贈/安宅コレクション)
    • 日本国宝
    • 高さ7.5cm
    • 口径12.2cm
    • 底径4.2cm

    宋代に流行した黒釉盞は、鎌倉時代(1185~1333)以降、大量に日本へ伝えられ、現在は「天目(または天目茶碗)」と言われている。南宋建窯の油滴天目は室町時代(1336~1573)に人気を博した。茶碗の内外に広がる銀色の斑点が青味を帯びた輝きを放ち、幻想的な美しさがある。口縁部の金覆輪が豪奢な雰囲気を添えている。重さは349gあり、手に持つのにちょうどよい。本作は関白豊臣秀次(1568~1595)の旧蔵だったが、その後、西本願寺、京都三井家、若狭酒井家に伝来した。現存する油滴天目の頂点とも言える作品であり、日本の国宝に指定されている。

    • 明 唐寅 画烹茶図
    明 唐寅 画烹茶図_プレビュー

    明 唐寅 画烹茶図

    • 冊頁
    • 縦 17.1 cm
    • 横 54 cm

    唐寅(1470-1524)、蘇州の人。字は伯虎、号は六如。画中の主人は松の木陰にある茅屋に腰を下ろし、屋外で湯を沸かす童僕を見つめている。ちょうど今、何かを言い聞かせたばかりのようで、童僕も振り向いて頷いている。屋内に置かれた机には茶道具や書冊が並べてあり、隣の部屋には香炉と花瓶もある。この絵に描かれた宋代以来の悠々自適な暮らしぶりは、この頃すでに文人に欠かせない基本的な素養となっていた。現代でも品格や高尚さの表徴となっている。

    • 北宋-金 12~13世紀 定窯 白磁三繁壺
    • 北宋-金 12~13世紀 定窯 白磁三繁壺
    北宋-金 12~13世紀 定窯 白磁三繁壺_プレビュー

    北宋-金 12~13世紀 定窯 白磁三繁壺

    • 口印「褚」字銘
    • 高さ 11 cm
    • 口径 15.2 cm
    • 底径 7.1 cm

    宋代には煎茶と点茶─2種類の喫茶法があった。煎茶は前人の習俗を継承し、細かくすり潰した茶葉を煮立った湯に入れて煮出した茶で、生姜や塩を加えて調味することもあった。本院所蔵「攆茶図」を見ると、白磁三繁壺は風炉に乗せて使った煮茶器だった可能性が高い。火を起こす風炉と茶を煮る銚子は、蘇軾が「摶炉石銚行相随」(炉と石銚子がお供してくれる)と詩に詠んだように、文人が携帯する茶器の一つだった。定窯のほかに、四川省徳陽県清真寺窖蔵で発見された銀銚と、陝西省藍田県呂氏一族墓(1093)の石銚子がある。口縁の「褚」という字は工房の標記だったのかもしれない。

    • 南宋 12~13世紀 唐物丸壺茶入(宗及丸壺)
    南宋 12~13世紀 唐物丸壺茶入(宗及丸壺)_プレビュー

    南宋 12~13世紀 唐物丸壺茶入(宗及丸壺)

    • 京都大徳寺龍光院所蔵
    • 高さ 6.5 cm
    • 口径 3 cm
    • 胴径 6.4 cm
    • 底径 2.7 cm
    • 攝影 渞 忠之

    「茶入」は抹茶を入れる小壺で日本での呼称であり、茶道具の中でも格別な価値を有する。日本に伝来した中国の茶入(「唐物茶入」とも言う)は福建省福州市の洪塘窯で作られたものが多い。頸の長いこの種の茶入の形は「丸壺」と呼ばれ、堺の豪商・天王寺屋の津田宗及(生年不詳-1591)が所持していたことから「宗及丸壺」と称される。見事な姿と景色の作行であり、宗及から子の江月宗玩和尚(1574-1643)を経て龍光院に伝わる茶入の代表的作品。

    • 高麗 12世紀 青磁象嵌雲鶴紋碗
    • 高麗 12世紀 青磁象嵌雲鶴紋碗
    高麗 12世紀 青磁象嵌雲鶴紋碗_プレビュー

    高麗 12世紀 青磁象嵌雲鶴紋碗

    • 大阪市立東洋陶磁美術館所蔵(李秉昌博士寄贈)
    • 高さ 6 cm
    • 口径 17 cm
    • 底径 2.7 cm

    北宋の徐兢が編纂した『宣和奉使高麗図経』によれば、当時の高麗人は青磁を「翡翠」と称していたといい、「最近は技巧的になり、色合いもすばらしい」と称賛している。その後、高麗では象嵌青磁の人気が高まり、青磁に白と黒の紋様が象嵌された。この茶碗は高麗の象嵌青磁を代表する作品で、美しい釉色の茶碗の内は白と黒の象嵌文様により、三羽の鶴が雲間を飛翔する様子が表現されている。斗笠形の器形は定窯白磁など、北宋や金の茶碗の造形にも通じる。全羅南道康津郡沙堂里窯址で類似の陶片が出土している。美しい釉色と洗練された象嵌技法を駆使した青磁茶碗は高麗の茶器の真骨頂といえる。

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