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大書配小書

版のサイズ、或いは装丁形式は、往々にして書籍への視覚的美観を決める要素となり、また読者が購買してコレクションにするか否かを考えるポイントともなります。古代王朝の木版刷りで書を出版する機関、或いは民間の書店の雕鏤鐫印の出版は、通常は伝統を維持した作りと時代の潮流に応じた過程を選んでいたため、最後に刷り終えた書籍に版の大小異なる情況が生じたのです。ここから先人の出版文化の多様な発展のもう一つの方向性であったと見られています。

各種版のサイズが異なる古籍の展示を前にして、読者は一体どのような視覚的感想が生まれるのでしょう。同じ書籍は、しばしば製版を経て出版に至りますが、版の最大、最小の差は一体どれくらいなのか。また版式、字体、用紙、装丁等、印刷の細かな部分もまた異なるのかなど。これらの現象は、版本に対する学術研究の価値を深く有しているだけではなく、更に図書発展史の中で、最も興味が惹かれる部分です。本コーナーでは、同じ書籍で、時代が異なる版の展示に重点に置いています。参観なさる皆様には、書籍が蔵する豊富な知識を感じ取る合間に、また別の大小サイズの面白さを体験して頂きたいと思います。

  • 四書集注

  • 御製圓明園四十景詩

  • 淳化閣帖

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