奏為查明閩省各属城垣完固及飭属辦理縁由摺
福建巡撫定長
乾隆廿八年二月十五日
統治の拡大と城の増設にともない、18世紀前期になると、台湾西部の平原に五大拠点─台湾府(附郭)・鳳山県・諸羅県・彰化県・淡水庁が徐々に設立された。各城池の城壁は主に刺竹と木柵で囲うか、夯土(版築)で作られていた。福建巡撫定長はこの奏摺に次のように記している。「台湾府に属する台、鳳、諸、彰の四県についてですが、このあたりの砂混じりの土はゆるく、レンガを積んだ城壁も耐久性が低いので、木や竹を植えるか、土を固めて作るなど、その城に最適の方法で修築しており、防衛に役立つでしょう。」