メインコンテンツへ飛ぶ
Mobile Menu Button
統一番号
故瓷005520
作品名
炉鈞釉霊芝花挿
年代
清 乾隆
サイズ
高さ14cm;口径13cm;底径6.5cm
カテゴリー
陶磁
材質
磁器

文物紹介

この花瓶は霊芝の形に作ってあり、木の幹のような主株の側面に8株の小さな霊芝が生えている。口は大きく開き、中は空洞で、高台は低い。胎骨は厚く、全体に淡い緑色の釉が施されているが、青色や褐色が斑状に混じっている。底に「乾隆年製」4文字の篆書款がある。古くから霊芝は瑞草とみなされており、最古の記録は春秋時代まで遡ることができる。これは現在でも変わることなく人々の心に根ざしている。霊芝は供花として用いることもできる。清乾隆5年(1740)に制作された小型の画冊「耕織図詩」(本院所蔵)は、耕織図が4冊に分けて描かれている。耕図と織図で各1函となっており、現在確認できる唯一のもので、清代嘉慶年間に『石渠宝笈』第三編に収録された。装丁は対開本で、一画一詩文の開本式(見開き)となっている。「織図詩」第三冊、計十二開には、「練絲」、「蚕蛾」、「祀謝」、「緯」、「織」、「絡絲」の場景が描かれている。優美な着色が施された工筆画で、宮廷画家の風格がある。各場面の次の頁には、書法家の張照(1691-1745)が清康煕帝と雍正帝による親蚕についての御製詩を泥金で転写したものが収録されている。張照の書法は細緻かつ清麗な趣がある。この作品は図詩冊の第七開で、蚕糸収穫後の祭事が描かれている。卓上に5点1組の祭器具が並べてある。中心に香炉があり、その両側に燭台と花瓶が置いてある。花瓶には神への感謝を表す赤い霊芝が生けられている。「炉鈞釉霊芝花挿」は、霊芝の形に作られた花器で、より直接的に瑞祥を表す器形となっている。

TOP