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展示概要

 十八世紀の西洋社会は啓蒙思想が全盛となり、科学や知識を求める風潮が芸術表現にも変化を与えました。それに対して、東洋に位置する大清帝国では、この西洋からもたらされた衝撃に応じて、十七世紀末に康熙帝(在位期間:1662-1722)が、「国王の数学家」という名を掲げてフランスからやって来た宣教師に謁見をようやく許しました。皇帝と宣教師らは交流を重ね、その結果が清朝宮廷工房での工芸品制作と発展にも直接間接の影響を与えていた。康熙から雍正、乾隆三朝(1662-1795)にかけて制作された画琺瑯工芸もその一部です。

 琺瑯彩磁器は画琺瑯工芸の一種で、制作には磁器を素地として、色とりどりの釉薬で絵付けをしてから窯に入れて焼成します。この工芸は康熙朝で創出されたことから、ほとんどの作品に「御製」の款があります。皇帝への敬意を示す「御」という文字は、皇帝の意向があったことを表しており、作品の背後にある皇帝の美意識や好みが見て取れます。この度の特別展では作品の様式や風格に着目し、「皇帝の実験室でできた試作品」、「御製様式」─この二章を通して、紫禁城景陽宮に収蔵されていた試作品をまとめますが、同時に試作品と完成品との比較により、康熙朝で制作された琺瑯彩磁器が草創期から発展期を経て成熟に至るまでの変遷を改めて検証し、そこに秘められた逸話をご紹介します。

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    • 清 康熙 玻璃胎画琺瑯牡丹藍地胆瓶
    清 康熙 玻璃胎画琺瑯牡丹藍地胆瓶

    清 康熙 玻璃胎画琺瑯牡丹藍地胆瓶

    • 高さ12.6、口径3.1、高台径3.8cm
    • 清 康熙 琺瑯彩粉紅地開光四季花卉碗
    清 康熙 琺瑯彩粉紅地開光四季花卉碗

    清 康熙 琺瑯彩粉紅地開光四季花卉碗

    • 高さ7、口径15.1、高台径5.7cm
    • 清 康熙 宜興胎画琺瑯花卉茶碗
    清 康熙 宜興胎画琺瑯花卉茶碗

    清 康熙 宜興胎画琺瑯花卉茶碗

    • 高さ5.4、口径11.3、高台径4.4公分
    • 清 康熙 銅胎画琺瑯方盤
    清 康熙 銅胎画琺瑯方盤

    清 康熙 銅胎画琺瑯方盤

    • 高さ2.2公分 最長18.8公分

 康熙朝では、西洋から輸入された顔料で装飾模様を描いた画琺瑯器が流行しました。皇帝が推奨する中、様々な素材を用いた画琺瑯器が登場しました。素材の違いがおわかりになりますか。こちらの4点の作品─ガラス瓶、磁器碗、宜興陶碗、銅盤は、器表に琺瑯料で模様を描いてあるのが共通の特色です。

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