紫砂風潮─伝世品及びその他器物,2018.4.8-,北部院区 第一展覧エリア 会場 207
紫砂風潮─伝世品及びその他器物,2018.4.8-,北部院区 第一展覧エリア 会場 207
紫砂風潮─伝世品及びその他器物,2018.4.8-,北部院区 第一展覧エリア 会場 207
紫砂風潮
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琺瑯彩の魅力

 康煕帝の頃、宮廷内の工房では、従来の掐糸琺瑯(有線七宝)とヨーロッパの琺瑯彩の焼成技術をもとに画琺瑯の製作が進められるとともに、地方の技術と宣教師によって伝えられた西洋の技法を運用し、改良を加えて優れた成果を収めました。この画琺瑯の技法が宜興胎、磁胎、銅胎、ガラス胎などに施す装飾に広く運用され、康煕年間には特色ある皇室のスタイルが確立されました。雍正帝の時代になると、画琺瑯は細緻で雅やかな文様が求められるようになり、乾隆時代に技法がさらに磨かれると、器体全体に細かい文様がびっしりと施された、鮮やかで多彩な作品が見られるようになりました。この時期には画琺瑯に系統的な命名がなされ、端寧殿内北側の貯蔵庫にまとめて収蔵されるなど、乾隆帝の画琺瑯への愛玩ぶりがうかがえます。本特別展の画琺瑯作品を通し、紫砂器物の装飾技法のほか、茶壷の形に反映された当時の中国と西洋の文化交流についてご紹介します。

  • 銅胎画琺瑯牡丹紋方壷

    清 康熙

    銅胎画琺瑯牡丹紋方壷

    1. 高さ9cm、長さ14.4cm、幅7.3cm、背幅7.2×8.9cm
  • 銅胎画琺瑯菊花紋方壷

    清 康熙

    銅胎画琺瑯菊花紋方壷

    1. 全長9.6cm 、口径6cm