メインコンテンツへ飛ぶ
:::

植物画

この文字をクリックして、キーボード操作によるアルバム機能の説明を見る:
  • アップキー:写真選択を表示
  • ダウンキー:写真選択を非表示
  • レフトキー:前の写真へ
  • ライトキー:次の写真へ
  • ESCキー:アルバムを閉じる
  • 宋 銭選 牡丹

    銭選(1239-1301頃)、浙江呉興の人。字は舜挙、号は霅谿翁など。人物画と花鳥画、山水画に優れ、趙孟頫らと共に「呉興八俊」の一人に列せられる。

    この絵には赤と白の牡丹が描かれている。花弁や葉の輪郭は曲線で丁寧に描いてあり、網状の葉脈が際立って見え、写実的で複雑な視覚的効果が生じている。淡く上品な色が花と葉の対比を抑えて画面の立体感を奪い、物象を平坦化し、古典的なように見えて非古典的な味わいが強調され、現実を超越した趣を与えている。「霅谿翁」の款から晩年の佳作であることが知れる。

  • 元 郭畀 雪竹図

    郭畀(1280-1335)、現在の江蘇省丹徒県の人、字は天鍚、号は退思。書画は趙孟頫(1286-1319)と高克恭(1248-1310)を学んだ。

    この作品には、厳寒の岸辺で雪に耐えて青々と茂る竹が描かれている。墨で描かれた枯木や竹、石の筆法は全て趙孟頫の模倣で、全体に複雑だが乱れた感はなく、美しく整っており、精確に描写されている。また、背景を薄墨でぼかし、余白で雪を表すことで、広大な空間や幽遠さ、荒涼とした雰囲気、寂寥感が表現されている。竹は雪の重みでたわんでいるが、柔らかにしなって折れることはない。一本だけ生えた木と対比され、竹の頑強さが一層際立って見える。リアリティのある描写だが、詩意に満ちている。

TOP