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統一番号
故瓷013406
作品名
金彩三羊開泰瓶
年代
清 乾隆
サイズ
高さ16.9cm;口径7.5cm;高台径8.8cm
カテゴリー
陶磁
材質
磁器

文物紹介

盤口形の口、直線的な首、傾斜した肩、大きな胴、低い高台。外側は金彩、内側は淡い青緑色の釉が施されている。底に金彩で書かれた「大清乾隆年製」6文字の篆書款がある。首に弦紋が1本あり、肩でうずくまる3匹の吉羊が「三羊開泰」(めでたい新年を意味する「三陽開泰」の語呂合わせ)を象徴している。宮廷御用器は吉祥を表す図案が好まれ、造辦処の公文書にも、乾隆帝が御窯廠に「季節の行事に合わせ」、磁器に「吉祥模様」を描くよう希望したとの記録が見られる。その中に「新年は三羊開泰を使う」とあることから、本作は当時の流行が反映されていることがわかる。また、立体的な三羊の磁器製像は、乾隆官窯で「像生磁」を焼造していた事実を具体的に示している。立体的に作られた人物や花果、鳥獣で磁瓶を装飾したものや、一つの作品として見られる磁器製の塑像を「像生磁」と称する。その技法は伝統的磁器の表現とは明らかな違いがある。最大の特色は平面的な絵画の様式を突破し、立体的な物象を突出させて器物の芸術性を高めた点にある。この種の作品は康熙時代すでに登場していたが、乾隆官窯ではより一層精彩に富んだ「三子瓶」や「五子瓶」、「磁牧童」などが制作され、磁器が持つ「像生」の機能を示した。

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