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北宋 汝窯 青磁蓮花式温碗

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統一番号
故瓷016929
作品名
汝窯 青磁蓮花式温碗
年代
北宋
サイズ
総高10.4cm;口径16.2cm;高台径8cm;深さ7.6cm
カテゴリー
陶磁
材質
磁器
古物の等級
国宝

文物紹介

10枚の花弁を持つ花形の模倣作で、弧形の器壁は深い。胴には花形の口に合わせ、均等な波状の線が付いている。素地は薄く、満釉支焼で焼成されたものである。全体に淡い水色の釉がかけてあり、潤いのある釉の中に青が混じっているが、一部に薄紅色の光沢を放つ箇所もある。器の内外は貫入で覆われている。高台はやや高めで底は丸く、外側に僅かに開いている。底には縁に沿うように支釘の痕が五つ並び、灰土色の胎が露わになっている。河南省宝豊県清涼寺窯址から類似の標本が出土している。焼製工芸─それも墊焼と満釉支焼の2種が同時期に行われていた。温碗と注壺は宋人が日常的に使用した一揃いの酒具である。遼墓壁画と国立故宮博物院が収蔵する「文会図」を見ると、この種の食器の使用状況を具体的に知ることができる。汝窯だけでなく、中国南北方面の窯場と韓国の高麗青磁にも花口温碗の作例がある。器壁が深めの中国製品に対して、高麗青磁は酒注に花口温碗を組み合わせた例も見られる。また、南宋窖蔵から出土した銀器から模倣の対象だった器の原型にまで遡ることができ、そこから金銀器の模造品が異素材で制作された当時の時代的な文脈が見て取れる。

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