メインコンテンツへ飛ぶ
Mobile Menu Button

リストへ戻る
清 乾隆六年 楊維占彫茄楠木香山九老

マイコレクションに追加
統一番号
故雕000247
作品名
楊維占彫茄楠木香山九老
年代
清 乾隆六年
サイズ
高さ18cm;縦12cm;横9cm
カテゴリー
珍玩
材質
茄楠木

文物紹介

茄楠木を丸彫りした「香山九老」は、唐武宗会昌5年(845)に詩人の白居易が、すでに退官していた70歳以上の友人ら8名と、洛陽香山で催した文会の様子を表現した作品である。下方に「乾隆辛酉年小臣楊維占恭製」と刻された款がある。広東の牙匠楊維占が乾隆6年に制作した作品である。このほか、正面の山壁に乾隆6年12月の「題刻画伽楠香山九老図」も刻されている。(清高宗『御製詩・初集』収録)正面は香材の木目を生かしてごく浅く彫るだけで、高く聳える山壁が表現されており、その山麓に人物が集っている。老人たちの動作は様々で、腰を下ろしている者もいれば、立ち上がっている者、筆を取って壁に何かを書いている者、団扇を持って煮炊きをしている童僕の姿も見える。山の岩石は側刀で浅く短く彫刻してあり、香材の自然な形を生かして手を加えていない。染色された象牙の台座が付いている。貴重な素材を用いているというだけでなく、彫刻技術も簡素だが洗練されており、巧みな構図や配置で小さな作品の中に大きな主題が表現されており、乾隆時代の装飾品の中でも極めて優れた作品である。『活計档』によれば、この作品は乾隆7年に、詩文と錦匣を付けられ、頭等として乾清宮に収蔵されたという。

TOP