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展示概要

 「天方」は「天堂」とも称され、イスラム教発祥の聖地メッカを指します。15世紀、中国から出発した鄭和(1371-1433)の船隊は南シナ海やインド洋への航海を7度も行ない、メッカに到着したこともあります。その成果は人類の文明史においてかつてないほどの冒険に満ちた旅でした。鄭和の船隊はどのような場所を訪れたのでしょうか。そして、当時の宮廷や一般社会にどのような衝撃をもたらしたのでしょうか。この度の特別展では、前人の足跡を辿りながら、関連する文化や芸術面での交流について深く掘り下げます。第一章「麒麟を探し求めて」では、この旅の幕開けとして、榜葛剌(孟加拉 / ベンガル)を訪れた船隊がキリンを持ち帰った経緯について解説します。第二章「天方からの影響」では、宮廷で用いられた磁器の器形や釉の色、装飾技法を通して、それらに含まれるイスラム的な要素をご紹介します。第三章「天朝の風格」では、中国からイスラム世界へ伝わった文物を展示します。第四章「以降の影響」では、15世紀以降も宮廷やその他地域に継続して影響を与えたイスラム文化についてご覧いただきます。

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    • 明人瑞応図
    • 明人瑞応図
    • 明人瑞応図
    • 明人瑞応図
    明人瑞応図_預覽圖
    明人瑞応図
    • 故畫001660

     永楽12年(1414)9月7日、ベンガル国王の使者が1頭の「麒麟」を永楽帝に上した。麒麟の出現は国家繁栄の吉兆であるとして、大臣たちは次々に詩を詠んでそれを讃え、宮廷画家も記念として絵図を描いた。残された図像から判断すると、当時、「麒麟」とされた生き物は意外にも東アフリカから連れて来られた「キリン」だった。

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