境
鼻煙壺の使用は当時のファッショントレンドでした。早期の高価な舶来嗅ぎたばこから、後に製造された国産嗅ぎたばこまで、それらを入れる鼻煙壺も繊細なミニボトルから手で握れるほど大きなものまで登場し、一種のブームになりました。いろいろな素材の煙碟(灰皿)を組み合わせた、旅行用や自宅用の鼻煙壺セットもあり、収納箱に入れて装飾用や観賞用にした鼻煙壺や、賞賜用の箱入り磁胎鼻煙壺、実用的な嗅ぎたばこ用具もありました。机や寝台で嗅ぎたばこを楽しみつつ鼻煙壺を眺める─清代の人々が楽しんだ嗅ぎたばこの境地を想像してみてください。
収納箱付き嗅ぎたばこ用具
収納箱付き嗅ぎたばこ用具
- 高さ(蓋含む)6.1cm、横幅3.2cm、厚さ2.4cm
- 木箱13.3×9.2×8.8cm
清 18/19世紀 瑪瑙巧彫老僧観獅鼻煙壺
- 全高8.0 cm
清 18/19世紀 白玉扁壺式鼻煙壺
- 全高8.2 cm
清 乾隆 玉福寿桃実形煙盒
紫檀玻璃木匣付き- 長さ5.2 cm×4.9 cm
清 18世紀 玉瓜鼻煙壺(10点1組)