おすすめ作品10選
故宮の国宝10キャラ紹介
注意事項:一部の作品は展示計画に合わせて一時的に非公開、または展示場所が変更となる場合がございます。予めご了承ください。
玉辟邪
- # 伝説のポケモン「ザマゼンタ」に会えるかも?
皆さんも西洋の神様や天使はご存知でしょう。その最大の特徴は背に生えた大きな翼で、自由に空を飛ぶことができます。中国の神様や仙人はどうやって空を飛ぶのか、想像したことがありますか。中国の神様や仙人に翼はありませんが、雲に乗り、霧を御して自由自在に空中を移動することができるんですよ。この獅子に似た「玉辟邪」は雄々しく意気軒昂たる姿で、威風堂々としています。この獅子の背中には翼がありますね。獅子に翼があれば正しく鬼に金棒、怖いものなしですね。獅子は中国の在来種ではありませんし、この獅子は背に翼も生えています。このような神獣のイメージは、おそらく西アジアからもたらされたものでしょう。
黄玉鴨
- # いたずらっ子の鴨
故宮のアニメ「国宝総動員」で活躍する、いたずらっ子の「黄玉鴨」も故宮で人気のキャラクターの一つです。この玉器の彫刻法はそれほど複雑ではありませんが、鴨の愛らしさや、ごく自然な姿がうまく表現されています。ぴんと跳ね上がった尾に丸っこいお尻、わずかに首をかしげて、両足を少しだけ前後させている様子は、よたよたと道を歩いているように見えます。だから「国宝総動員」では、ちょっとお茶目なお利口さんの役だったんですね。この玉は自然の色なのかどうか、気になりませんか?鴨の後頭部にほんの少しだけ色が剥げ落ちた箇所があるので、たぶんこの玉は染色されているのでしょう。(禿げ頭じゃないんですよ!)
玉鰲魚花插
- # 龍になりたい鯉のぼり?
- 受験生の皆さん!
この作品からいっぱいパワーをもらってくださいね。
「子どもの日」に揚げる「鯉のぼり」と故宮には、どんな関わりがあるんでしょうか。中国には「鯉躍龍門」(鯉の滝登り)という伝説があります。「龍門」は黄河にある滝の一つで、この龍門を登り切った鯉は龍になれると言われています。では早速、その魚が龍になれたかどうか、見てみましょう。身体はまだ魚のままですが、頭にはもう龍の角が生えていますね。お腹のあたりにいる小さな龍も「もうすぐだよ、もうすぐ龍になれるよ!」と、励ましているように見えます。本当に躍動感溢れる作品ですね。この「鯉の滝登り」の伝説が江戸時代に日本へ伝わり、日本特有の「鯉のぼり」の由来となったのです。
嵌緑松石金属絲犧尊
- # 2千年以上も昔のアニメキャラ?夢を食べる神獣?
日本の皆さんはお酒がお好きな方が多いですね。お酒を飲めば、ストレス解消にもなるし、友達と楽しい一時が過ごせます。今からおよそ3千年ほど前、殷代から周代の人たちもお酒が大好きだったので、すてきな酒器をたくさん作ったんですよ。古代のロマンを感じませんか。このかわいらしい犧尊は、のほほんとした感じがとってもキュートですね。これは何という動物だと思いますか?小さなサイだと言う人もいれば、マレーバクにそっくりだと思う人もいます。皆さんは何だと思いますか?この犧尊は背中に蓋が付いていて、蓋を開けてお酒を入れると、口から注ぐことができます。酒器もこんなにユニークな形にできるんですよ。古代人のアイデアや美的センスに感心してしまいますね。
人足獣鋬匜
- # ステーキをどうぞ!
この作品はなんだかなじみ深い感じがしますね。どこかで見たことがあるような気がしませんか?ステーキハウスで使うブラックペッパーソースやマッシュルームソースの入れ物?カレーを入れる器にも似ています。そんなことを言っていたら、お腹がすいちゃいましたね。実はこの入れ物は水器なんです。古代中国では、大切な儀式や食事の前には必ず手を洗いました。一般に「匜」と「盤」は一対で使われ、水を入れた「匜」を傾けて手を洗い、手を洗った水は下に置かれた「盤」に溜めました。古代人もずいぶんこだわりがあったようですね。この古代の習慣は神仏に参拝する時に手を洗う作法を思い出しませんか。敬虔な心は国籍を問わないことがわかります。