天香茄楠─香玩文化 特別展,展覧期間  2018.5.25-2020.10.25,北部院区 第一展覧エリア 会場 304
天香茄楠─香玩文化 特別展,展覧期間  2018.5.25-2020.10.25,北部院区 第一展覧エリア 会場 304
天香茄楠─香玩文化 特別展,展覧期間  2018.5.25-2020.10.25,北部院区 第一展覧エリア 会場 304
天香茄楠─香玩文化 特別展,展覧期間  2018.5.25-2020.10.25,北部院区 第一展覧エリア 会場 304

 宮廷で愛された沈香には様々な使用法がありました。「香の道」では、本院所蔵の貴重な茄楠沈香を展示し、宮廷では日常、この種の稀少な天然資源をどのように使用していたか、清遠な香りを放つ沈香の収蔵から携帯、焚香まで、「収蔵と陳列」、「携帯用の香」、「香道具」─三つのコーナーに分けてご覧いただきます。

収蔵と陳列

 宮廷では、茄楠沈香を彫刻した精緻な装飾品を好んで作らせました。沈香を使った大型の器物は非常に貴重なものです。こちらの展示品は全て、宮廷の工匠が精魂注いで制作した作品で、大半が乾清宮に陳列されていました。

清 乾隆6年 楊維占

彫茄楠木香山九老

  1. サイズ:縦12cm、横9cm、高さ18cm

清 乾隆

彫伽楠木螭虎龍尾觥

  1. サイズ:縦9cm、横17cm、高さ26.5cm

清 乾隆

沈香木彫牡丹花紋瓶

  1. サイズ:底径8cm、高さ29.2cm

携帯用の香

 沈香は宮廷で多用されていました。宮中の人々は、手串や朝珠、扁方、香佩など、沈香で作られた精緻な装身具を好んで身に付けました。

  • 茄楠木彫刻万事如意香珮

    1. サイズ:縦6cm、横6.5cm、厚さ1cm
  • 茄楠木彫福禄大吉香珮

    1. サイズ:縦6.6cm、横4.2cm、厚さ1.2cm
  • 青玉鏤彫香盒

    1. サイズ:直径8.3cm、厚さ3.1cm

香道具

 宮中には「炉瓶盒三式」と言われる香道具があちらこちらに置かれていました。香を焚いてその香りを楽しむ道具です。炉は焚香、盒は香料入れ、瓶には灰を扱う際に使う鏟と箸が挿してあります。「炉瓶盒三式」の素材は玉や磁器、銅、琺瑯などがあり、工匠の見事な技巧も見られます。香を焚きながら変化に富んだ造形美も観賞できます。

白玉彫直紋炉瓶盒組

 清朝宮廷は様々な玉材を用いて炉瓶盒を大量に制作し、各宮殿の陳列用とした。玉彫鼎式炉には乳足が三つ、立耳が二つあり、ふたが付いている。器腹には直紋が刻まれている。このふたは「玉頂木蓋」を模した形となっている。ふたは番蓮紋、玉のつまみは透かし彫りの龍紋で装飾されている。炉には透かし彫りの紫檀の木座が付いており、香瓶、香盒と合わせて3点1組となっている。

  • 青白玉直紋炉

    1. サイズ:高さ8.9cm、口径12.2cm
  • 青白玉直紋貫耳小瓶

    1. サイズ:長2.2,寬4.5公分、高10.5公分
  • 青白玉直紋盒

    1. サイズ:高さ2.7cm、口径5.93cm

清 乾隆

銅胎画琺瑯黄地番蓮紋炉瓶盒組 收蔵盒付き

  • 清 乾隆

    銅胎画琺瑯黄地番蓮紋炉

    1. サイズ:高さ5.8cm、口径7.7cm;盒:縦20cm、横12.7cm、高さ12.5cm
  • 清 乾隆

    銅胎画琺瑯黄地番蓮紋瓶

    1. サイズ:高さ9.2cm、口径1.7cm
  • 清 乾隆

    銅胎画琺瑯黄地番蓮紋盒

    1. サイズ:高さ2.8cm、口径5.2cm