メインコンテンツへ飛ぶ
:::

展示作品解説

この文字をクリックして、キーボード操作によるアルバム機能の説明を見る:
  • アップキー:写真選択を表示
  • ダウンキー:写真選択を非表示
  • レフトキー:前の写真へ
  • ライトキー:次の写真へ
  • ESCキー:アルバムを閉じる
  • 清 郎世寧 画十駿犬霜花鷂

    郎世寧(ジュゼッペ・カスティリオーネ,1688-1766)、イタリア人。19歳でイエズス会の修道士となり、27歳で中国に渡り、宮廷画家として康熙朝、雍正朝、乾隆朝の内廷に仕えた。

    この絵には白梅の木陰に佇む細犬(猟犬の一種)が描かれている。毛が霜のような色なのと、鷂(「耀」と同音,和名はハイタカ)が飛ぶように素早く走る犬なので、このように名付けられた。中国絵画の画具や画材を使いこなした郎世寧は西洋の遠近法と明暗法を融合させて、対象物の精神性まで表現した。その作品は色彩濃厚で美しく、真に迫っている。

  • 清 陳兆鳳 博古花草

    陳兆鳳(生没年不詳)、字は夢岐、花鳥画に優れていた。光緒7年(1881)に七品頂戴を授けられ、高齢で退官するまで20数年もの長きにわたって内廷に仕えた。

    背が高く、口が外側に開いた磁瓶に紫色の藤や桃の花などが生けられている。花器の外側は全体に宝蓮花紋で、肩は蕉葉紋、器身の開光(飾り窓風の装飾模様)には水墨山水画が描かれており、非常に凝った作りとなっている。ガラスの金魚鉢には蝶尾の金魚が水草の間を悠々と泳ぐ姿も描かれている。紫色の藤に宝瓶、金魚の模様は財宝や吉祥、平穏無事の象徴で、縁起のよい品として清朝宮廷内に置かれていた。

TOP