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展示作品解説

  • 北魏人 写華厳経

    • 形式:卷

     本作は作者、制作年代ともに不詳。拖尾にある曽熙(1861-1930)の題跋では、北魏人の書とされており、もともとは向燊(1864-1928)が収蔵していた。全篇6千6百余りの文字が書いてあり、気韻が全体を貫き、首尾一致している。筆法と間架は魏晋の石刻書法と相互に対照できる。
      向燊、字は楽穀、号は抱蜀子、湖南衡山県(現在の湖南省衡陽市衡山県)の人。曽熙とはかなり親しく、縁戚でもあった。晩年は書を売り生計を立て、上海で暮らした。向李蘭氏寄贈。

  • 清 羅廷禧 画百二十寿図

    • 形式:軸

     高く聳える柏の巨木が描かれている。柏の傍らには二つの岩があり、一百(一柏)と二十(二石)で語呂合わせになっている。柏の根元に添えられた霊芝は、この絵を観る者の吉祥や長寿を祝福する意味が込められている。絵図の様式は本院が所蔵する王幼学(18世紀に活動)の「画瑞樹図」に近く、この絵の由来が見て取れる。
     羅廷禧、画史にこの作家に関する記録は無い。自ら記した款署に金陵(現在の南京市)の人とある。研究では、嘉慶から道光年間にかけて活動した人物とされる。

展示作品リスト

年代 作者 作品名 形式 文物統一編號
北魏 写華厳経 贈書000773N000000000
胡廷暉 蓬莱仙会図 故画000867N000000000
藍瑛 画雪景 故画002339N000000000
羅廷禧 画百二十寿図 故画003104N000000000
高其佩 江山春靄 故画003707N000000000
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