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毛公鼎は西周晩期の毛公が制作したもので、清代道光末年に陝西岐山(現在の陝西省宝鶏市岐山県)で出土した。499文字に及ぶ銘文には、毛公の国家への大きな貢献について記されている。金文(鐘鼎文)の古典的名作である。全体の書写は精確に整えられ、簡潔な線も洗練されている。字形は細長く、疎密のバランスもよく、古朴な風格が感じられる。 「全形拓本」とは、墨拓に線描や絵画、剪紙などの技法を合わせ、器物本来の形状や銘文を平面の紙に写し取る技法である。葉公超氏寄贈。
「瓦当」は西周時代にはすでに使用されていた。庇の先端に付けて上方の瓦を固定し、軒先を保護すると同時に排水にも役立つ屋根の部材である。様々な模様や動物紋、文字などで装飾されているものが多い。この瓦当は鳥草篆体で吉祥を表す言葉「永受嘉福」が記されている。その線は軟らかく曲線的で、空間配置も整っており、極めて高い芸術性がある。葉公超氏寄贈。
胡澍(1825-1872)、安徽績渓(現在の安徽省宣城市績渓県)の人。趙之謙とは親しい友人関係にあり、この二人の篆書の完成度は甲乙付けがたい。 この作品には篆書で斎額の「尊古堂」3文字が書されている。結構は伸びやかに広がり、丸みのある線は力強く、みずみずしく自由闊達な味わいがある。清代小篆書法を代表する作品である。蘭千山館寄託。
斉白石(1864-1957)、湖南湘潭(現在の湖南省湘潭市)の人。 篆書で書かれた「阿弥陀仏」4文字。字形に幾何学的構図の組み合わせを多数用いて、視覚的な安定感を高めている。濃墨と飛白を交互に用いることにより、線の変化や面白味が増している。全体に気勢雄大な感がある。林誠道氏寄贈。
王壮為(1909-1998)、晩年の号は漸翁。河北易県(現在の河北省保定市易県)の人。 本作は前世紀に出土した「侯馬盟書」の筆法で書かれた創作である。運筆の軽重や緩急を重んじ、線も変化に富み、円潤でありながら重厚な趣があり、軽妙だが古風で力強い。方形と円形を兼ねた結構には、篆書には珍しく溌剌とした雰囲気がある。云辰文化基金会寄贈。