展示作品解説
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元 呉鎮 秋江漁隠
- 形式:軸
- サイズ:189.1x88.5cm
呉鎮(1280-1354)、浙江嘉興(現在の浙江省嘉興市)の人、字は仲圭、号は梅花道人、梅道人など。聳え立つ断崖の間を滝が勢いよく流れ落ち、山裾には樹木が生い茂っている。遠山の手前に平らかな湖面が広がっている。近景は大きく、遠景は小さく描いてあり、画面の奥行きが増している。山石を描く披麻長皴は落ち着いた中にも力強さがあり、苔点の墨韻も生き生きとして変化に富み、呉鎮独特の筆法が際立っている。近景に立つ2株の松の根元には楼閣や家屋が見える。岸辺には葦草がまばらに繁り、漁舟が波に揺れている。何ものにも縛られない漁夫の自由なイメージに、元代の文士らしい情感が託されている。
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清 髠残 山高水長図
- 形式:軸
- サイズ:332.1x127.8 cm
髠残(1612-1683頃)、湖南武陵(現在の湖南省武陵区)の人。字は石谿、介丘、晚年は石道人と署名した。青年時代は抗清の闘争に加わったが、後に出家して僧侶となり、画理の研究にも努めた。黄山でしばらく暮らした際に大自然の神秘を感じたことから、しばしばそれを主題として創作した。この作品には黄山天都峰の雲海や独特な枝ぶりの松、朝夕晴雨の変化が描かれている。山石には禿筆と渇筆の味わいが生かされ、淡い赭の地に皴擦と渲染が用いられている。複雑な構図に景物がびっしりと描き込まれており、王蒙(1308-1385)の境地に達している。張群氏寄贈。
展示作品リスト
年代 | 作者 | 作品名 | 形式 | サイズ(cm) |
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元 | 呉鎮 | 秋江漁隠 | 軸 | 189.1x88.5 |
清 | 姚文瀚、袁瑛 | 合筆盤山図 | 軸 | 440x315 |
清 | 髠残 | 山高水長図 | 軸 | 332.1x127.8 |
民国 | 張大千 | 華岳高秋 | 軸 | 361x133.6 |