国立故宮博物院は民国54年(1965)に外双渓に開設されました。開院以来、積極的にコレクションの拡充に努めており、毎年、予算を計上して新しい作品の購入を進めているほか、美術品受贈に関する規則も定め、本院コレクションの方向性に合致する作品であれば、収蔵家の皆さまに作品をご寄贈いただき、広く一般公開することをお勧めしております。
こちらの陳列室には、これまでご寄贈いただいた作品と寄託作品の中から精選した作品を展示しています。寄贈文物に関する研究の深化と普及を目指すとともに、多くの皆さまに文化遺産を鑑賞していただくことを目的としています。この度の特別展では、台湾で活動した7名の書画家─黄君璧 (1898-1991)、台静農 (1902-1990)、林玉山(1907-2004)、王壮為(1909-1998)、傅狷夫(1910-2007)、姚夢谷(1912-1993)、江兆申(1925-1996)の作品を中心に展示を行います。作品をご寄贈くださった皆さまの無私の精神に感謝申し上げるとともに、全ての人々が共有する博物館となれるよう、今後も各界の皆さまのご協力とご支援を賜りますようお願い申し上げます。