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目で見たものが頼り?

「眼見為実、耳聴為虚」という古人の言葉は、「目」こそが最も信頼できる感覚器だという意味です。しかし、目に見えている世界は本当に現実の世界なのでしょうか。人類の奔放で溌剌とした魂は、窓辺にたどり着いた途端に創意が萎縮し、保守的になってしまうのでしょうか。その答えはNOです。最も早い時代に「目」と「現実」の差異を発見したのは人類の偉大な芸術家です。今から2千年以上前の戦国時代から漢代(475 BCE-220 CE)の玉器芸術を見ると、当時の創作者が人類の視覚の特性をすでに理解していたことがわかります。それに合わせて様々な錯視効果を生み出したのです。その偉大な芸術上の成果が303陳列室に展示されますので、ぜひご覧ください。

303陳列室では、科学的な視点から「目」と「現実」の間の差異を探求します。東京大学名誉教授であり、明治大学特任教授でもある杉原厚吉氏が生涯を通して行った、錯覚の標準化と公式化は、「人口知能(AI)」の先駆の一つとなりました。杉原氏の研究成果は錯覚の公式化だけではなく、ユニークな模型や図像にも転化されています。杉原教授による驚きに満ちた作品をご覧になりながら、窓辺でワルツを踊りましょう。

  • 交差円と交差正方形
  • 気まぐれパイプ
  • 変身立体
  • 逆を向く矢印
  • 波と草原
  • 階段の立体交差
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