文物紹介
長さが18.7cmもある管銎と、縁に刃の付いた半円形の器身が組み合わされている。この管状銎は上部が細く、下部は太い。下銎の穴は上銎の穴の2倍ほどあり、銎に木柲(柄)を差し込んで固定するのに役立つらしい。おそらくこの木柲は清朝宮廷で加えられたものだろう。管状銎に集中して模様が施されている。銎には小さな長方形の装飾が三つあり、中ほどに点を繋げたような模様が二つと、鋸の歯状の帯紋がある。背には小さな突起があり、その三つの小さな突起から下方へと線が延びており、範線の痕がうっすらと見える。鉞の管銎に近い箇所には丸い穴が七つあり、刃の縁と銎の穴に向かって、盛り上がった線が延びている。いずれにも北方の特色が色濃く表れている。