明 謝時臣
倣李成寒林平野 文徵明題長歌合卷
- 形式:卷
- 尺寸:畫42.5x159; 書42.5x1714.4 cm
謝時臣(1488-1567は在世)、文徴明(1470-1559)、江蘇蘇州の人。両者とも沈周の画風を継承した。
この作品は題が先にあり、その題に合わせて絵が描かれた。丙申(1536)の年に謝時臣が紙を携えて文徴明を訪ね、書を求めたところ、文徴明は李成の「寒林平野図」を見てから「長歌」という題を書したという。それから十数年後の丁未(1547)、謝時臣は李成の絵を倣って本作を描いた。老木が立ち並ぶ寒々とした風景に漂う雲霧、谷間を流れるせせらぎ─いずれも李成系統の画風である。文徴明による行書は黄庭堅の風格で書したものだが、5寸を超える大字を書く時のみ、筆力がやや弱くなる。