嘉義県太保市に位置する「国立故宮博物院南部院区」がついに開館の運びとなりました。嘉南平原に建つ宝石のようなグリーンビルディングの大梁には、「金甌永固・玉燭長調」という銘款が刻されています。この銘は展示中の貴重な文物、「清 乾隆 金甌永固杯」と「清 乾隆 玉燭長調燭台」から取られました。「金甌」と「玉燭」は、政権がより強固なものとなり、一年を無事に過ごせるよう願った乾隆帝の思いが託されたものです。そして今、この吉語は南院の最も高い場所に銘記されています。南部院区が予定通り開館され、磐石な基礎が築かれるとともに、国家繁栄と天候温順を願ってこの言葉が記されました。