展示作品解説
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元 呉鎮 秋江漁隠
絹本
呉鎮(1280-1354)、字は仲圭、号は梅花道人、浙江嘉興。黄公望(1269-1354)、王蒙(1308-1385)、倪瓚(1301-1374)とともに「元四家」に数えられる。
山石を描く披麻長皴は落ち着いた中にも力強さがあり、苔点の墨韻も生き生きとして変化に富んでいる。高く険しい山々から勢いよく滝が流れ落ちている。遠方の山々と穏やかな湖面が空間の広がりを感じさせ、近景に聳え立つ2株の松が画面に奥行きを与えている。楼閣や家屋もあり、浅瀬には葦がまばらに生えている。湖面に浮かぶ漁師の舟が波に揺られている。何ものにも縛られない漁師のイメージに元代の文士らしい情感が託されている。