文物紹介
銅胎。蓋は回転軸付きのレバー式で、下に押すと蓋が開く。持ち手は絡まる二つの環で装飾されている。円形の扁平な盒と、外側にやや開いたラッパ形の高台付きの2段式台座になっている。表面は白地だが、内側には水色の釉が施されている。蓋のつまみは青い団寿紋で装飾してあり、その下は葉紋と如意雲頭紋、周囲は萱草や芍薬、椿などの花々や装飾模様で飾られている。器身には向かい合う鳳が描いかれており、その下は花々の装飾模様で飾られ、底の内側にも水色の釉が施されているなど、器形と装飾方法に西洋の工芸美術の様式が見られる。この高足壺は18世紀後期に広州で制作されたものと考えられる。