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本作は『寧寿鑑古』5巻29頁に「漢犧尊二」として収録されている。かつては熱河行宮に収蔵されていた。この銅器は2本の角を持つ羊形というかなり特殊な造形で、下方に4輪の台座が付け加えてある。表面は錯銀(銀象嵌)により、細緻な装飾が施され、一部に錯金、部分的に緑色と赤茶色の偽錆も付けられている。錯銀が剥がれ落ちた箇所を見ると、銀の部分はかなり浅い。この動物の造形と紋飾はおそらく商(殷)代銅器をもとにしているが、4輪の台座は後代の想像による創作である。