メインコンテンツへ飛ぶ
Mobile Menu Button
統一番号
故瓷008624
作品名
建窯 黒釉兔毫盞
年代
サイズ
高さ6.5cm;口径11.5cm;底径4.2cm
カテゴリー
陶磁
材質
磁器

文物紹介

大きく開いた口、見込みは深く、小さな高台が付いている。口縁の内側に浅い溝が巡らせてあるが、はっきりとした溝のある「束口碗」とはやや異なる。素地は厚みがあり、黒釉が施されている。釉色は濃厚な漆黒で流動性がある。外側は底まで釉がかけられておらず、釉の層は上部が薄く下部は厚い。口縁は赤褐色を呈する「褐口辺」となっており、外側の底に釉が溜まって流れた痕が残されれている。釉の表面に見られる黄色の細かな線状の模様が野ウサギの毛皮に似ていることから、宋人はこのような碗を「兔毫茶盞」と呼んだ。底に楷書で「律」と書かれた款がある。宋代の文人たちは点茶や闘茶を盛んに行った。建窯の黒釉盞は熱い湯で茶を点てた時に出る白い泡が際立ち、水の痕も見えやすく、素地が厚く保温性に優れていたため、次第に人気が高まり、茶詩にもしばしば登場する茶器となった。

展示情報

TOP