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この器は重要な場で使用された酒壺である。かなり大型の器で、各所が紋様で装飾されており、華やかで動感に満ちている。蓋と器身に152 文字の同じ銘文があり、周王が頌を冊封した儀式が記録されている。文体は典雅な雰囲気があり、文字も秀麗である。この銘文には冊命儀式の段取りや進め方が事細かに記されている。冒頭には儀式を執り行う場所と日時、官員が行うべきことの手順が書いてあり、次に周王が頌に官位を授け、馬車と衣服を賞賜したことが記されており、西周晩期の史実を裏付け、補足することができる。