文物紹介
内瓶と外瓶からなる転心瓶。長い首に豊かな肩、すぼまった胴、高台は低い。肩に円環形の耳が四つ付いている。胴は内外2層になっており、内瓶は淡い青緑色の釉で水中のような背景が表現され、水草や落花、金魚が粉彩で描かれている。底にも青緑色の釉が施されており、「大清乾隆年製」と青花で書かれた篆書の款識がある。外瓶の胴に4面の開光(額縁風の装飾)があり、首を握って回すと、外瓶の開光から内瓶に描かれた水草や金魚の模様が走馬灯のように回転し、金魚が悠々と泳いでいるように見えるため、「転心瓶」という名がある。