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合瓦形の扁円形甬鐘。口は弧形。両面に各18個の枚がある。舞部は雲紋で装飾されている。篆部はS字形の夔龍紋二つが対角線上に配置されている。鼓部は中央に左右対称の龍紋がある。鉦間と鼓部に計111文字の銘文がある。西周晩期の政情は極めて厳しい状況にあり、西北は玁狁の脅威に晒され、南土諸国も隙あらばと機会をうかがっていた。内憂外患の中、この銅器を制作したことと、銘文の内容から、何としてもこの国難を乗り越え、国家の安泰と永続を願った周王の雄志が感じられる。