國立故宮博物院 国立故宮博物院

展覧概説

衣装は、民族文化の重要な姿形の特徵を反映しており、その衣装に合わせた文様図案の創作と運用は、民族の社会制度と階級倫理を代表しているだけではなく、更に一つの地の風土歴史が辿ってきたユニークな文化的意義を呈しています。中国西南に位置する貴州地域は、峰々が幾重にも重なり、自然の姿が多様に入り混じっています。1100年前、すでに異なる民族がこの地を開墾し暮らしを立てており、同時にまたきらびやかな文化の風采が溶け合っていました。各民族は、極めて富んだ地域の特色を有する伝統衣装を保留している外、その特色を鮮明に受け継いできており、技法が特に優れた編織工芸は、歴史・伝説・信仰・風俗等の要素をその中に注ぎ込んで豊かな多様性を形作り、また異なった情緒の衣装体系は、民族のイメージと文化の特色の重要ロゴマークとなっています。「銀の輝き貴州の彩り─貴州少数民族衣装」特別展は、国立故宮博物院と貴州省民族博物館、輔仁大学織品服装学科が共同で計画し、主催する展覧であり、衣装・織物・銀飾の精選、及び貴州省の歴史やこの地の風物を最も良く反映しており、参観なさる皆様をお連れして、貴州少数民族の衣装の真善美の盛んな様子をご覧頂きます。